
2匹のわんちゃんと暮らしている編集部のオオタケさんから、「犬を飼っている人は、犬とは言わないことが多いかも。わんちゃん、わんことか。」と聞いて、確かに!と思ったのは、いつのことだったでしょうか。
わたしも幼い頃からわんこが大好きで、よその子のお散歩をさせてもらうことがよくありました。
初めて我が家に迎えられたのは、小学5年生の誕生日。賢く元気な白黒のボーダーコリーの女の子でした。
休日の部活のあと、帰宅した時には既に家にいて、勝手に名前がつけられていて、近所の小学生や弟たちの方が先に楽しそうに遊んでいて…わたしの誕生日プレゼントなのに!と思ったあの日のことが忘れられません。
時には人間よりもずっと気持ちに寄り添ってくれる大切な家族なので、犬というより「わんこ」、よそのお家の子なら「わんちゃん」と呼びたくなる気持ちが、とてもよく分かります。
このページでは、そんな愛しいわんこの器たちのことを綴ってみたいと思います。
よしざわ窯のはじまりのわんこ
大きな子、小さな子、毛の長短、ピンと立った耳、巻きしっぽと、姿かたちは本当にさまざまですが、どの子もみんなかわいくて愛おしいわんこたち。
そんな「わんこの器」をよしざわ窯で作り始めたのは、2024年のことです。
モチーフとしてはちょっとキャッチーすぎる?かわいくなりすぎるのでは?と少し不安や心配があったのですが、やっぱり作ってみたいなと思い、デザイン部と話し合いをスタートしました。デザイン画を描いて、石膏型を作ったり試作品を焼成したり、そのたびによしざわ窯の愛犬家たちのところへ持っていって意見を聞き、またデザイン部の作業場に戻って微調整を重ねて…そうして初めに作ったのが、もこもこの「トイプードルの小皿」と、短毛の「フレンチブルドッグの小皿」です。


いざ作り始めてみると、お客さまから「この犬種もぜひ!」というメッセージをいただいたり、よしざわ窯メンバーから「あの子もいいんじゃない?」という声が上がったり。いろいろな声を取り入れながら、シュナウザーや柴犬、チワワと、わんこの小皿が少しずつ増えてきました。


おしゃもじ皿、ボウル、カップとさまざまな形に
小さな子たちの小皿のバリエーションが増えてきてから、身体の大きな子は、どう作ろう?と考えて…わんこのシルエットと器の形を照らし合わせては試作を重ね、レトリーバーはおしゃもじ皿の形になりました。ラブラドールやゴールデンも、優しくてとってもかわいいですよね。個人的には、フラットコーテッドも大好きです。

特にご要望の多いトイプードルは、持ち手付きのボウルやお顔そのままのカップなど、着々とバリエーションが広がってきています。陶器市でこの子たちを展示していたときには、「かわいい!」「いつ販売ですか?」とたくさんの感想をいただきました♪


こんな風に、こちらの遊び心にうまい具合に付き合ってくれるのは、リアルなわんちゃんたちと同じだなぁと思います。ごはんでもお菓子でも、「こう使ったらかわいいかも」と思うことを、何でも受け止めてくれるような懐の深さも感じられます。
気持ちに寄り添うわんこたち

2025年には、わんこのラッピングチャームも作ってみました。
大きなたれ耳が可愛くて優しそうな「レトリーバー」は並土で、ふわふわ・もこもこの巻き毛につぶらな瞳が愛くるしい「プードル」は白土で製作。どちらも鼻と目には筆で黒の着彩を施しました。

同じ型で作っても、不思議とそれぞれ違った表情になるのも魅力のひとつです。
嬉しそうに見える子や、ちょっぴりおすまし顔の子、元気いっぱいな雰囲気の子もいれば、静かに寄り添ってくれるようなやさしい表情の子も。
「なんだか、あの子に似ているかも」
そんな風に手に取っていただける子がお届けできるといいなと願いながら、これからも作り続けていきたいなと思っています。
ごはんのとき、おやつのとき。
ほっとひと息つくひとときに「わんこの器たち」を食卓に並べると、まるでそこにちょこんと座っているような、いつものあの子がそばにいるような気持ちになって、思わず笑顔を連れてきてくれます。
今日も明日も、色褪せずに一緒にいられる毎日を、器という形で叶えることができたらいいなと思います。
日々の食卓に、家族の一員のように迎えていただけたら嬉しいです。
2026年5月 カワハラ
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