※周囲の小物は含まれません
サイズ
縦×横…10.5〜11×〜27センチ(持ち手含む)
高さ…2.5センチ
手づくりの為、個体差があり、縦横・高さ共に5ミリ〜1センチ程度の誤差が生じることがあります。
※今まで「白釉」という名前でご紹介してきましたが、2020年6月より「アッシュホワイト」に変更しました。予めご了承ください。
アッシュホワイト シルバーモチーフ 長方トレイ皿
中世のヨーロッパ貴族が愛用していた「銀食器」をモチーフにした、長方形のトレイのような器です。「銀食器」特有の繊細な模様を、縁と取手部分に施しました。フランスの蚤の市で売られていそうな雰囲気で…ブロカントが好きな方にもおすすめの器です。
色は、細かい模様を引き立てて表情豊かな仕上がりになる、「アッシュホワイト」。少しだけ「主張」や「頑固さ」を感じる、特徴のある白です。全体的に小穴がポツポツと見られ、グレーっぽく発色している部分があるのは「アッシュホワイト」の特徴です。焼き色や模様の出方は一客一客で異なり、グレーっぽいもの、白っぽいもの、縁や模様が焦げたように発色しているものがあり…とても表情豊かです(写真下3枚目)。お任せ発送となりますので予めご了承ください。
少し深さがあるので、多少の汁気のあるものにもお使いいただけます。食事の時間にも、お茶の時間にも。テーブルの上で静かに、でもたしかな存在感がある器です。パーティや女子会の時に使っても素敵だと思います。


当窯の器は、どれも少しいびつです。「たたら作り」という手法で作っているこのお皿も、やっぱりちょっといびつ。手作り感漂うのは、そのためだと思います。多少のがたつきや、そりが感じられるものもあります。
「たたら作り」とは、簡単に言うと…1、良く練った土を、スライス状にする 2、その粘土を石膏型の上にのせて成形する という作り方。なので、ろくろ作りと違って、楕円や四角、花形など色々な形を作ることができます。
食事のときにも、後片付けのときにも、「縁をぶつけないように…」と緊張せずに使っていただけるような縁に仕上げています。縁の部分は「アッシュホワイト」特有な発色ですが、グレーっぽい色合いです。中には焦げたように発色しているものや、素地の色が感じられるものもありますので、予めご了承ください。
シンプルなものと組み合わせて
「アッシュホワイト シルバーモチーフ 長方トレイ皿」は、細かく施された繊細で美しい模様が魅力の器です。シンプルなものをのせて使うと、模様の美しさがさらに引き立てられて、全体的な素敵さもUPして見えると思っています。最近では、イタリアンプリンを作り、「アッシュホワイト シルバーモチーフ 長方トレイ皿」を使いました。何もデコレーションしないごくシンプルなプリンですが、アンティーク風で優美なお皿と組み合わせることで、ちょっとクラシックでカッコイイ雰囲気にまとまめられたように感じました。取り皿は、雰囲気に合わせて
「ホワイトグレー ドレープ皿 小」を選びました♪
2021年8月 オオタケ
ワインのお供が似合う
前菜やワインのおつまみ、そしてデザート皿としてテーブルのアクセントになる器だと思います。
この日は、旬の山菜「こごみ」を洋風にアレンジした前菜を作ってこの器に盛りつけてみました。和の食材もナッツやオリーブオイルと絡めて炒めて、おまけに銀食器をイメージした西洋風の器と合わせたら…ワインに似合う一品の出来上がり!ワインとこごみで贅沢読書タイム♪
2018年5月 ナカハラ
細かい部分もご確認ください
手作りの陶器には、そばかすの様な鉄点や細かい凹凸が見られるものがあります。全体的に小穴が見られ、グレーっぽく発色しているのは「アッシュホワイト」の特徴です。焼き色や模様の出方は一客一客で異なります。中には、作業跡が見られるものもあります。







表と裏では表情が異なりますので、裏側の様子もご確認ください。ピンホール(小さな穴)や鉄点が見られるものがあります。釉薬の流れや溜まり、グレーが強い色合いに感じられる釉ムラが見られるものもあります。中には、底面に作業跡が見られるものもあります。



重ねた時と、文庫本との比較写真です。

「シルバーモチーフ 長方トレイ皿」製作秘話
”中世のヨーロッパ貴族が愛用していた「銀食器」をモチーフにした器”の新しいバージョンを増やそう!と、製作が始まったのは…初めてのお披露目となった販売スタート日より半年以上前のこと。
縁と取手部分に繊細な模様を施した深さのあるトレイ皿を…ということでデザイン部のヤマグチさんにお願いしました。



最初に上がってきたラフ通りに製作が進んだものの、全体的に削って縁を細くしたり、取手のデザインを変更してみたり…と微調整に時間がかかりました。少しの変化で印象が変わってしまうのが「シルバーモチーフ」シリーズの製作の難しいところだったりするんです。
たくさん調整をしたものの、出来上がった縁と全体のバランスがイメージとちょっと違うな…ということで
泣く泣く縁のデザインを考え直して、製図も再度はじめから行いました。
憧れの西洋の生活に近づくにはやっぱり遠い道のりなのです…。
新しくヤマグチさんが描いた製図はこちら。器全体の作りはシャープな長方形に対して、縁の作りは丸みをつけて、全体的にやわらかい雰囲気になりました。製図の段階で、次はしっくりくるものが出来そうだ!と期待も♪


2度目の挑戦に真剣な顔で取り組むヤマグチさんの姿がありました。
それからさらに数週間…かなりの集中力を要する細かいデザイン部分の仕上げが念入りに行われていました。
そして無事納得のいく「シルバーモチーフ 長方トレイ」の石膏型が完成!
半年掛けてようやく出来上がった石膏型が、とても愛おしく感じました。
ヤマグチさんにとってはかなり手を焼いた子どものような感じかも。
手塩にかけて育てた子をどうか気に入っていただけますように。
(2016年ナカハラ記)
当よしざわ窯の陶器は手作りのため、キレイに揃ったものをお好みの方にはお勧めできません。同じものとして製作していても、大きさ、形、色はすべて異なります。
買い足しをされる場合、お手元のものと新しくお買い求めになるものとは、色・形・大きさは異なるとお考えください。
ご注文の前には必ず「ご利用ガイド」のページをご覧ください。